2019年 スペイン/フランス
監督 ロドリゴ・ソロゴイェン
マルタ・ニエト 他
耳で聞いただけの情報。思い込み。
デンマーク映画「ギルティ」を彷彿とさせながら、その後の展開が凄い。
こう言う作り方も面白いなぁと思う。とにかく観客に仕掛けて来るんだわ、まるでリンチ監督みたいに。観てる方も考えて考えて、でも最後まで答え合わせは出来ない。
彼女が夢の中で聞いた息子の声は、苦しんでいた?怖がっていた?痛がっていた?
とにかく彼女は最初から答えを知っていた。でも認められなくて、あちこちにその面影を探してしまっていたんだね。そりゃそうだよね。可愛い我が子が事件に遭って一緒に暮らせないんだもの。
原題はModre
母親。でも「原因」「おばさん」「親切な人」「沈殿物」コロンビアでは「かさぷた」アメリカの俗語には「セクシーな女」メキシコには「恥知らず」なんて意味まであるのね。😳
耳で聞いた「木の下」が、まさかあんな木の下だったなんて。
色んな意味で、たくさん考えながら観た作品でした。
主人公のお母さん。このシーン気になったのよねぇ。あの子あんなに興奮して、大丈夫なのかしら?とも取れるし、また病気が出たのかしら?とも取れる。
ああそうか。やっぱりそうかと、観客にわからせるシーン。写真はハッキリとは画面に映らないけど、彼女が夢で再確認するとき出てきます。
元夫は立ち直りかけてるそうだよ。この時点では激怒もするだろうさ。携帯を子供に持たせて自分は付き合ってる人じゃ無い人とキャンピングカーにしけこみやがって。挙句に事件に巻き込ませて。何が「立ち直った」だ!と。そう私も思いました。
映像で見せて、でも全部は語らない。そうやって観る方に答えを委ねる。これが優れた映画の真骨頂だ。
とにかく久しぶりに「観ながら考えさせられる作品」でした。
そして、ピレネー方面は寒い。欧米の男の子は幼そうに見えていっぱしの男のつもりで生きている。という事を改めて実感したのでした。
バスで行き来する外国って、どんな感じなんだろう。
それから、最初の頃のシーンで、彼女が見てるテレビの画面に映ってたのはパスカル・グレゴリーさんかしら?なんであれが写ってだんだろう?キニナルナ🤔
でも事実を認めて、少しながら前を向くことが出来たのは、いい事だよね。
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