2022年9月27日火曜日

悲しみは空の彼方に ネタバレだけど古いからいいよねシリーズ

 1959年 アメリカ

監督 ダグラス・サーク

原作 ファニー・ハースト

原題 Imitation of Life

ラナ・ターナー演じる白人の未亡人とファニタ・ムーア演じる黒人のシングルマザーの友情と、それぞれが愛し育てた1人娘達の成長の物語。

原作は戦前に書かれたもので、当然カラーコードが当たり前に存在した時代のアメリカのお話。対等に接する黒人と白人の、それも女達の関係を小説にしそして映画化した。この作品はそれだけでも観る価値有りです。

とは言え、やっぱり黒人の方が一歩も二歩も引いてるのよね。しかたないっちゃ仕方ないんですが。


大女優ラナ・ターナーはお綺麗ですねと置いといて、この黒人の母さんどっかで見たなぁと調べたら1966年デビー・レイノルズ主演のアメリカ映画「歌え!ドミニク」のシスター・メアリーでしたか。どみにかにかにか天使の様な笑顔見せて〜♬と言う大ヒット曲を作ったシスター・スマイル達の活動を描いた映画ですが、この歌を聴くと幼い頃のトンチンカン記憶が呼び覚まされるのよね。本当に何がどうしたのか歌詞を大幅に間違えて覚えてて「ドミニカそれはめくらの少女。黒い瞳は取り出されてた」怖いよーーー!😭

名前だってドミニクだし。ドミニカは国の名前だし。ドミニカ🇩🇲🇩🇴←どっち?

そしてこの歌は聖ドミニコを讃える歌で、わしが覚えてたザ・ピーナッツのバージョンも原曲と随分違うのね。ペギー・葉山バージョンが原曲の内容に近いとか。

この歌及び映画について詳しく書いて下さった方のブログがこちら。↓ありがとうございます🙏勉強になりました。60過ぎても知らない事ばかりですいません。

https://monsieurlangue.com/dominique-soeur-sourire-lyrics/


でだ、実はこの映画うっすらと内容を覚えてて、ラストシーンで所謂「白いカラス」と呼ばれる肌の白い一見白人かと思われる娘が、それまで「私は黒人から生まれたんじゃ無い!私は白人なの!」と散々実の母を罵り邪険にして来た娘が、もうなりふり構わず母親が生前貯めた大金を使い用意した荘厳な葬列に駆け寄り「お母さーーーん!ごめんなさーーーい!」と泣きじゃくる。


そこで中2だったわしは一緒に見てたかーちゃんと共に大泣きしたのよ。


で、あんまり泣きすぎて題まで忘れた。

ホントただのバカ。


10年位前だったか、誰かの映画紹介ブログを読んでたらこの話が出てきて、ああ!これがあの映画だったのかとチェックしてて、ようやくNHKで放送したのを録画して、さっき観ました。


そして感想。


なんか、違う…………


白人の娘は当時のアイドル・サンドラ・ディが演じてるんだけど、えーー?彼女だったっけ?と物凄い違和感。


こんなぶりっ子だったっけ?おまけに黒人の娘を演じるスーザン・コーナーが物凄くナタリー・ウッドに似てて、ナタリーファンとしては忘れるわけがない。

それに彼女と付き合ってたのにどっからか黒人の娘だと聞かされ、激怒して情け容赦も無くぶん殴る金髪のDV野郎ってトロイ・ドナヒューだったの!!!


  何から何まで???な事ばかり。

そして極め付けのラスト。当時の黒人文化に「生前は貧しく辛い事ばかりだったから、せめて死んだ後盛大なパレードをして賑やかに天国に行きたい」というのがあるのを知ったのがこの作品だったのに、そのパレードがなんか違う。

駆け寄る娘も霊柩車のドアを開けて「ママ、ごめんなさい」と泣くんだけど、なりふり構わずと言ったら感じでもない。🤔🤔🤔?????

それに教会で素晴らしいゴスペルが流れるんだけど、それもすっかり忘れてる。音楽好きとしては信じられないし、凄く上手い歌手だし、この鼻の穴だし。忘れるわけがないのに、全く記憶から抜け落ちてる。


歌っているのは本物のゴスペルの女王マハリア・ジャクソンさん。


本当にワタスはボケてしまったのかスラ?とションボリしながら色々調べてたら、これってリメイク版だったのね⁉️


中2の時、かーちゃんと大泣きしながら観てたのはオリジナルの「模倣の人生」の方だったみたいね!?えーーー!?模倣って言葉が難しくて中学生には覚えてられなかったのか?うっそぉー🙀

いつか機会があったらオリジナル版見直さないと。


とは言えこの作品を見たおかげで、サンドラ・ディがなんでこんなにぶりっ子してたのかとか、「The Restles Years」と言う日本未公開映画であのジョン・サクソンと共演してたとか、そもそも「燃えよドラゴン」のローパー役してたチョイ油ギッシュめな中年(その頃まだ30代半ばなれど、中学生には立派なおじさん)ジョン・サクソンが実は爽やかが売りのイケメンでサル・ミネオなんかと一緒の青春スターだったとか。


毎週台風がやって来てただでさえクラクラしてる頭が更にクラクラする情報を、しこたま仕入れてしまったのでした。🌀🌀🌀


皆んなに抑えられて無理矢理キスされてるのがジョンさん。イケメンだよね。映画デビューは1954年のアメリカ映画「It Should happen to You」で、あの名優ジャック・レモンもこの作品でデビューしてました。が、あちらは助演でジョンさんは公園で立ってる男の子役。🤭同名の原題を持つ1994年のアメリカ映画「あなたに降る夢」とは全くの別物です。



ポーランドとロシアをルーツに持つサンドラさんは、12歳の頃から少女モデルとして働き、14歳で映画デビュー。トロイ・ドナヒューと恋人役で一世を風靡した「避暑地の出来事」は大好きな映画。主題歌「夏の日の恋」もヒットしたよね〜。ぶりっ子に成らざるを得ない事象があったのよねきっと。


なんかねー、本当に自分の記憶の曖昧さにゲンナリするこの頃ですよ。


とにかく、落ち着け、自分。

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退院しました。

 左足がステンレススチールのサイボーグ。 こういう足の人が多いということに、今更ながら驚いてます。