1941年 アメリカ
監督・脚本・主演 オーソン・ウェールズ
若干25歳でこれを作り上げた天才ウェールズ。作品に勢いがあるよね。
今ではなんと言うことのない手法が、1941年当時は余りに斬新で戸惑う人も多かったらしい。それにあからさまにモデルのわかる設定だし、この作品での鍵になる「バラのつぼみ」と言う言葉がモデルになった人の愛人の秘部の愛称だって言うんで、そのモデルになった人から上映妨害されたんだね。
と言うことは「この作品のモデルは俺だ」と自分でバラしてる事になるのに🤣それに愛人の秘部の愛称って……。そんなプライベートな言葉を第三者が知ってるのもなんだかなぁ。
映画の中では主人公の本当に個人的な思い出の品を指していて、他人にはガラクタに見えても持ち主にとっては大切な値段のつけられない宝物が有るんだよと言うメッセージを残します。
人にとって本当に大切なのはお金でも名誉でも地位でも、ましてやお城のような大邸宅でも無く、ただ無償の愛を与えてくれる揺るぎない存在なんだよと。
確かにお金はあった方が良いけど、あり過ぎてもろくな事にならないしね。
本当にこれは早すぎた作品だったよね。世界恐慌から僅か20年しか経ってないんだし、正に第二次世界大戦に突入してて軍事景気に沸いてる頃だから、その時にこう言うセンチメンタルなオチの作品を作るウェールズのセンス本当に凄いと思う。
年を追うごとに評価が高まる理由がわかりました。丁度タイドラマの「Good Old Days」の後に観たので、更にしみじみしちゃいましたよ。名作です、これはリメイクしない方がいいね。どう作っても笑われるだけだわい。
創立者じゃなく建設者なのか。そして大見出しの他は何故か中国語。そして新聞の名前は後に韓国で発行される事になる新聞名。不思議にコラボするアジアの3国。この当時の欧米人にとっては、見分ける事の難しい人達。今もか?
1番好きなシーン。ケーンの心の奥は誰にも見えないけど、観て欲しくて開いてはいるんだよね。
母マリー。20年後にはメッチャ厚化粧の魔女エンドラ様になって「ダウイン!」と婿を叱り飛ばす様になる。これがアグネス・ムーアヘッドの映画デビュー作だそうですよ。
バラのつぼみもこのガラクタの中に、母と息子の写真と共に。ゴリラが美人を抱いてるのも印象的だね。キングコングの愛も純粋で無償の愛だもんね。こう言う一瞬映る所に仕掛けるの、映画製作者の楽しみなんだろうね。誰か気がついたかな?ってあの世でウェールズ監督が笑ってるみたい。ビデオが普及しなけりゃ気が付きにくいよ。やーねー🤣
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