1973年 アメリカ
監督・主演 クリント・イーストウッド
イーストウッド監督2作目にして、得意の西部劇!
何故だかズーーっと未見のままだったので、一度は観ないとなと観てびっくり。面白いわ、ただの西部劇じゃねーわ。高校生の時に見たら熱狂してマイ・カルトムービーのひとつになってたかも。なんで64歳の今まで観ないでいたのか?それこそが「タイミング」なんだろね。
高校生の時にこれ観てたら、わしゃもっとお利口に生きられたかもだよ。ズルしちゃダメよとか、正直1番とか。もっと深く深く心に刻んで生きていたかもしれんのに!
ああ、こわい。
この主人公役には最初ジョン・ウェインがオファーされてたんだとか?でもイーストウッド監督に回ってきたのか受けたのか、結局は彼で正解ですよ。もしジョン・ウェインで作られてたらこんなに面白くもならなかったと思う。
で、出来上がった作品を観たジョン・ウェインからイーストウッド監督に「ここの住民にはアメリカ開拓時代の精神が無い」とかダメ出しがあったらしいんだが、それが古臭い西部劇の胡散臭さそのものなのよオジイチャン!
ずる臭い人間の集合体。自分の身は自分で守るの究極の形。この冷徹で無慈悲な乾いた感覚が70年代初頭に流行ったアメリカン・ニュー・シネマ風でも有るんだけど、そこの底に流れる「人が人を恋しいと思い慕う気持ち」の暖かさも有って、ラストの不思議にホンワカ幻惑されるシーンと共にぽわんとしちゃいますよ。そこに行くまでには地獄の殺戮が展開するのにね。
とにかく、クリント・イーストウッドが生きてる時代にいられて良かったかなと思うわしなのでした。観て良かった〜
これ、大作では無いと思うんだが……
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